理解できる人ほど理解されない世界をつくりやすいのかのしれない

とらこの所属する無料お悩み相談『ココロノマルシェ』より。
ひろさんのご相談に回答させていただきました。


結婚して2年目になります。
僕は、妻の些細な言葉の違いにイラッとしてしまうことが多いように思います。
「でもさぁ」、「いや」などの否定的な言葉に敏感に反応してしまったりもしますし、
「〇〇してあげようよ」という妻にとっては提案の言葉も、僕にとってはコントロールされるように感じてしまう自分がいます。どうしてイライラするのか。マイルールを見直して、なくても良いマイルールは断捨離するようにしていったので「まいっか」と思えるものも増えたのですが、それは手放せているのか抑圧しているのか、よく分からない時もあります。
イラッとしてから、「妻にとってはこういう意味なんだろう」とか「これはマイルールに囚われていないか?」と考えることもあるので、少しモヤモヤを抱えたままの時も多いです。そしてそれが積み重なってくると、復讐?みたいな形で、相手に嫌味っぽくイライラを出してしまう自分がいて、それがより自己嫌悪です。
余談ですが、僕は潜在意識が性悪説的な考えで、妻は性善説的です。そこへの嫉妬が、話し合いや喧嘩の時はイライラ心に乗っかって出てきてしまいます。それがさらに自己嫌悪です。不快に思った時点で、上手に小出しにする方法などがあれば良いのかなぁ、と思っているんですが・・・
職場や仕事のお客さんなどは「そもそも自分とは言語の違う宇宙人だ」と思えて、境界線のある関係が作れています。妻にもそれができると良いなと思うのですが、心の底で境界線を作ることへの恐れ、寂しさを感じてしまう自分もいます。
また、普段は妻を信頼しているのですが、時々「寝耳に水」のように言葉遣いにイラッとしてしまうので、普段の妻の愛情も疑って、上手に受け取れない自分もいます。妻の言葉に反射的にモヤモヤ・イライラを抱えてしまうことを減らしたい。イライラした時でも復讐心ではなく、建設的に話し合える自分になりたいなと思っています。

ココロノマルシェ
https://cocoro-marche.com/archives/4815

こんにちは、とらこと申します。
初めて男性のご相談に回答させていただきます☆

私は父とは戦友で母は娘のような関係に育ったので、基本的に女子には優しくて男子にはサックリしてます。なので、ちょっと言葉ががさつだったりしたらごめんなさい。

どんな会話でお二人の主張がぶつかってしまうのか、詳しいお話を聞いてみたいところですが、まず、ひろさんの望むモヤモヤ・イライラの解消についてですが、できると思います!(キッパリ)

しかも、ちゃんと自分事として自分の内側に向き合おうとしていて、さらに奥様に大きな愛をお持ちのひろさんなら確実にできると思います。

ちなみに「聞いてもらうまでおさまらない」とのことですが、最終的に聞いてもらえているのでしょうか?それとも聞いてもらえなくても自分の中で納めている感じですか?

最初にご相談文を読ませていただいた時、お仕事など表の舞台で気を遣っている分、奥様にぜんぶ受け止めてほしいのかもしれないなぁと、そんな風に感じました。

なんとなくですが、ご相談文からひろさんの半生を垣間見た気がしたのです。

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ひろさんはご自身で「性悪説的」と仰っていましたが、それってやっぱり何か裏切られたような経験があったり傷付いた経験がある上で、到達できる考えだと思うんですね。

たぶんきっと見たくないものを見てしまったり、人間という生き物にがっかりした体験があったと思うのです。ひょっとしたら誤解されたり、理解してもらえず苦しい思いを抱えてこられたのかもしれません。理不尽な出来事にも「こう感じるのはマイルールだから」とひっそり我慢してこられたのかもしれません。

職場や仕事のお客さんに対する対応も「性悪説的」な世界で生きていくために、ひろさんが身に着けた処世術のようなものだと思います。頑張ってきたんだなぁと、そんな風に思います。

だけど、実は自分でも感知できない部分で少しずつストレスのようなものが溜まっているのかもしれない…なんてことも思ったのです。

そして、そんな世界で見つけた一輪のスイートピーが、奥様なんだろうなぁと、これまた勝手に推測して、ちょっぴりエモい気分です。

性悪世界で見つけた、たったひとりの美しい天使のような奥様。
そりゃ大事ですし、イライラなんてしたくないし、いつまでも仲良くありたいですよね。

だけど美しい天使を目の当たりにするたびに、自分の「性悪説的」なフィルターがちらついてしまうのは苦しいですよね。それがひろさんが仰るところの ”嫉妬” なのかなと思います。

ひろさんは「性善説」で天使な奥様と比べて自分を悪魔のように感じてしまっているのかもしれないですが、私からすると「性悪説的」という考えをもっている自分に対して罪悪感を感じている時点で、ひろさんは天使と一緒なんですよね。天使の奥様に嫉妬・・している時点でひろさんも天使です。

100歩譲ってひろさんが悪魔だとしても、天使に恋しちゃった悪魔って想像するだけで、なんだか憎めない愛おしい存在に思えちゃいませんか。(たぶん羽は白い)

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とは言え、大切なパートナーに「でもさぁ」「いや」などの言葉をつかわれるのは、誰しも良い気はしないと思うんですよね。

今回のご相談は、それとこれとで別物扱いで考えても良い気がします。

ひとつは、性悪説に対しての罪悪感が起こしている問題。
もうひとつは、お互いの主張がぶつかってしまう原因。

お互いの主張がぶつかってしまう原因

人が誰かにお話するときというのは主に、

・相手に理解をしてほしいとき
・意見を求めたいとき

のどちらかと思うのですが、否定言葉にイラっとするときは前者の方ですよね。

なので、ひろさんは奥様に理解してほしいのだろうなぁと思います。
そんなときは尚更「でもさぁ」「いや」って辛いですよね。

だけど、ひろさんは関係を悪くしないように抑えようと努力しているから、理解してほしいという気持ちが消化されずにモヤモヤしてしまうんだと思うんですね。

ご自身でも推測しているように、手放しできているようで抑え込んでいるところはあると思うのです。それは優しさであり愛情だと思います。

だけど、消化できない気持ちって結局残ってしまうんですよね。
今はそれが蓄積されてしまっている状態なんじゃないかなぁと私は感じました。
なので、まずは理解してほしいという気持を消化できるようになれば、気持ちはだいぶ軽くなると思います。

正直言ってしまうと「奥さん、共感しなくてもいいからご主人の気持ちを理解してあげて~」と思ったりもしているんですね。たぶん、ひろさんも共感を求めているわけじゃなくて、理解を求めているだけだと思うんです。理解と共感って似ているようで微妙に違うんですよね。

共感してもらえなくても、気持ちを理解してもらえたり、理解できなくてもそうしようと努めてくれると安心しませんか。

そして、ひろさんだけでなく奥様にもしっかりマイルールがあって、平等・公平という視点で考えると、奥様もひろさんのように自分のマイルールに気付かないとフェアじゃないですよね。(フェアというのは、私のマイルールですけどね^^;)

だから、理解力については、奥様よりもひろさんの方が長けているんじゃないかなぁと思っています。むしろ「理解だけでなく共感しなければ」という思い込みはありませんか?私はそんな風に感じましたよ。

それはきっと、ひろさんの才能だと思うんですよね。
だからこそ、他者との境界線が必要だったのかもしれないです。

自分の才能って意外と自分では気付かないもので、気付かないうちに「相手もそうだろう」と思い込んでしまうことってあると思うんですよね。

なので、もしかしたら奥様にはひろさんほどの理解力・共感力がないのかもしれない。
だから「あれ?なんで?」と違和感やモヤモヤが起きてしまうのかもしれない。

そう考えると、奥様の反応も少しは「仕方ないか」と思えたりしませんか?

もしかしたら、奥様だけでなく職場やお客様にも同じように思ってみると、宇宙人からフツーの地球人に変わるかもしれないですね(^^)

🐯

性悪説に対しての罪悪感が起こしている問題。

もしかしてひろさんには「性悪説」が悪く「性善説」は良い、というような認識があるような気がするのですが、いかがでしょう?もしかしたら奥様にもあるのかもしれませんね。

「性悪説は悪い」という誤った認識に、イラっとしてしまう罪悪感が相まって、自分をのせいにして着地させてたんじゃないかなと思うんですね。

私は性悪説が悪いとは全く思っていません。性善説が良いとも悪いとももちろん思いません。「性悪説」「性善説」というただの概念のひとつだと思っています。

概念というのは真実でも事実でもなく、移り変わるものだと思っているので、ひろさんの性悪説的概念も変わりゆくものだと思っています。

ちなみに私には長年一緒にいるパートナーがいるのですが、私は性悪説派、彼は性善説派で分かれる時があります。例えば、私が誰かの愚痴を話しているときや「メディアは〇〇だ!」なんて叫んでいるとき、彼は時々うんざりした顔をしたり否定的な言葉をかけてくるときもあります。

そこで話を辞めるときもあれば、なんとか理解してもらおうと説明して結局ダメ出しをくらうときもあるんですけど、私は全然へっちゃらなんですよね。

自分で悪いと思っていないからです。(キッパリ)

そして、逆に彼が悪いとか間違っているとかも思いません。
たぶんそれって、自分を認めているから相手のことも認められるんだと思うんですね。

だけど、自分に負い目があるところを刺激してくる人には「うっ」となります。
例えば「親孝行しろ!」とか言われるとイラっとするし、「会社のルールはこうだから」と責められると反撃したくなります。

そこには『親孝行できていない自分への罪悪感』『組織に馴染めない自分への罪悪感』があるからだと思います。しなきゃいけないと思っているけどできないジレンマがあるからです。そこを突かれると痛いのです。

なので ”しなきゃいけない” を捨てられれば、何も気にならなくなると思っています。
でも捨てられないということは『親孝行したい』『組織に馴染みたい』ということになるんですね。(そしてその通りだと思っています)

ひろさんもきっと ”性悪説的が悪い” という思い込みを捨てて自分を責めることをやめられれば、イラっとしたり自己嫌悪に陥ることもなくなると思います。

もし捨てられないのであれば ”性善説的への憧れ” があることを思い切って認めてしまうのはいかがでしょうか。奥様に嫉妬してしまうとうことは、裏を返せば本当はそうで在りたいという心の表れだと思うんです。

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ところで、ひろさんの気付いていない無意識の部分には「境界線をとっぱらって生きていきたい」という思いがあるようにも感じているのですが、どうでしょう。

ひろさんの文章を読むとね、「性悪説的・性善説的」「否定・肯定」「良い・悪い」「自分・宇宙人」といった ”境界線” に敏感なように思えたんですよね。

意地悪なことを言ってしまうと、ひろさんが自分で『境界線ゲーム』をつくっていて、そこでプレイしているようにも思えるんです。

たぶんそのゲームは、自分のテリトリーの内側と外側で別世界になっていて、内側は味方だけの安全な場所で、外側は敵役ばかりの恐ろしい世界。。。

もしかしたら嫉妬してしまうのは、奥様がどちらのエリアも自由に行き来できるからかもしれませんね。それは自由な奥様に対してのものかもしれないし、外側のエリアに対してのものかもしれないです。

そのゲームは、いつ生まれたのでしょうね?
そしてどういった時に境界線が生まれるルールになっているのでしょう?

たぶんその答えには、ひろさんの潜在意識に「性悪説」が生まれた原因とリンクするんじゃないかなと思います。

もちろん先ほどお伝えした通り、それはひろさんがこの世界で生きていくために設定せざるを得なかった概念であると思うので、今、無理矢理そこをほじほじしようとは思っていないのですが、もしかしたら奥様は最初からそのゲームに参加していなくて、ゲームの外側からひろさんを見ているのかもしれないな、と感じたんです。

そして「そのゲームはもう終わりにして、そこから出ない?」と引っ張り上げようとしてくれているのかもしれない。と・・・

もしイラっとすることが増えたのが奥様を出会ってからなのだとしたら、奥様は知らず知らずのうちに、ひろさんの固く閉じた心の蓋を開けてくれているのかもしれませんね。

それがお節介だろうとコントロールだろうと、それは置いておいて、そこにはひろさんに対しての愛があるからですよね。

だから結局は、お互い愛しているから同じ世界、同じ目線で生きていきたい故に起きてしまう出来事なのだろうなと思います。

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先ほどお伝えした通り、ひろさんはとても理解力・共感力のある方だと思います。

なので「妻にとってはこういう意味なんだろう」から→「妻は僕に何を伝えたいんだろう」という風に少し視点を変えて見つめることもできるはずです。

自分のフィルターを通して奥様を見るところから、奥様のフィルターを通して自分を見てみる。

イラっとしちゃうときはなかなか難しいことだとは思いますが、それこそが境界線をつくらないひとつの方法なんじゃないかなと、私は思います(^-^)

大丈夫、ちゃんと奥様はひろさんを愛しています。
愛してなかったら世界を共有したいと思うはずがありません。

奥様には最初から境界線なんてないのだと思いますよ*

境界線も不安も、実は奥様がつくり出しているものではありません。
ひろさんがつくっているものです。

自分でつくっているのなら、自分で消すこともできるはずです。

そして、自分でつくっているのなら『理解される世界』もつくれるはずです。

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最後に余談なのですが、興味があれば一度お二人のホロスコープを読んでもらうのもアリかと思います。

私は最近占星術の勉強をしているのですが、占星術ってね、本当その人の性質とか癖とかよくわかるんですよね☆

もしかしたら奥様はもっぱらの平和主義で主義主張がはっきりしているタイプだったりするのかもしれません。そして、ひろさんはわりと深く考え込むタイプで、主張よりもバランスを大切にするような星の配置になっているのかもしれません*(勝手なこと言うてます)あくまでご参考までに!

お二人の末永い幸せを心から願っています!

🐯

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