とらこの所属する無料お悩み相談『ココロノマルシェ』より。
カナカナちゃんさんからのご相談に回答させていただきました。
息子現在19歳がいます。
ココロノマルシェ
昔から盗癖があるのか、家の中にあるもの、お財布からお金、クレジットカードの情報(金庫や部屋に鍵をつける対策をする)そして取れるものがないと、売れるようなもの、本、ゲーム機など、姉が人から貰ったプレゼント フィギア等取って、うっているようです。それを叱っても、何を言っても、警察を呼んでも、治らず。
息子は中学から不登校、高校もほとんど行かず、遊びには出る。グレてもいない。
18から1年は自衛隊に就職したが、現在はやめて戻ってきて、バイトには行くが、お金もいれないし、部屋はゴミだらけ、片付けても、すぐ同じ状態。
全く信じられなくなってしまって。
まだ未成年のためどうしていいのかもわからなくて、息子に対して、コイツがいるから幸せになれない。家がめちゃくちゃにされるという感情と思考がでてきます。
父に対しても同じような気持ちを持っていたので、どうしたら、このループを止められるのかと考えてます。父に対しては(アルコール依存、酒乱)情けない印象と、ともに、暴力を振るうところも、お互いに取っ組み合いになって、暴力を振るわれたこともあります。
この人がいたら、私の人生めちゃくちゃにされると感じ、20代の頃本気で殺意を抱いてました。どのように気持をもっていけばいいのか、わからないです。私も毒親になってる自覚もあってやめたいです。長くなりましたがアドバイスいただければ助かります
https://cocoro-marche.com/archives/4074
カナカナちゃんさん、初めまして、とらこと申します。
ご相談内容、読ませていただきました。
実際にもっと詳しくお聞きしないとわからない部分もありますが、いただいた内容で回答させていただきますね。
突然こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、息子さん、そこまで悪い子じゃないんじゃない?って思ったのですがどうでしょう?昭和の悪ガキの武勇伝でよく出てくるような気も・・・
確かに、お財布からお金を盗んだり、お姉さんの大事なものを勝手に売り飛ばしたり、そりゃ褒められるものではありませんが、万引きするわけでもなく、グレているわけでもなく、人に暴力を振るうわけでもなく、アルバイトもちゃんとしていて、帰って来ちゃったとしても自衛隊なんて大変なところに1年もいたわけですよね。
私も、高校2年頃からほとんど不登校でしたし、19歳のときは無職でフラフラしていたし、20代後半までフリーターで、実家にまともにお金を入れていなかったし、随分長いことゴミ溜めみたいな部屋に暮らしていましたよ…
そんな私からすると、アルバイトでも働いているだけ偉い!と思ってしまうのですが、甘すぎるでしょうか・・・(^^;)?
それに、19にもなって、親の財布からお金を盗むなんて、まるで中学生みたいですよね。
そう、中学生・・・子供みたい。
実は、私にはお母さんを困らせて気を引く子供のようにも見えるんです。
お母さんの困ること、怒るようなこと、そんなことをして何かを訴えかけているように感じるんです。
すっごくすっごく嫌~な言い方すると、それはちょっとした ”復讐” のようにね。
ごめんなさい、嫌な気分ですよね。
でもねでもね、そうなっちゃう理由があると思うんです。
それはね、カナカナちゃんさんも気付いているように、 カナカナちゃんさんのお父さんに対する「投影」も関係しているように思うんです。
息子さんとお父さんを重ね合わせてしまうようになったのは、いつ頃でしょうか?
息子さんに対して「 コイツがいるから幸せになれない」「家がめちゃくちゃにされる 」「情けない」と思うようになったのはいつ?
何かきっかけはあったのでしょうか?
根本師匠曰く、子供はね「人に言われた通りの自分になろうとする」のだそうです。
以前、師匠の本の講演会に行った時に、こんなブログを書いたことがあります。
講演の中では他にこんなお話もありました。
ある子供が、他の子に暴力をふるってしまった。そしてお母さんが「何でそんなことしたの?」って聞いたら、その子は「だって、僕は悪者だから、だから悪いことをするんだ」と言った。
https://ameblo.jp/penpen-to-kankan/entry-12485012422.html
何故ならその子は、その傷つけた子に「お前は悪者だ!」って言われていたのだそう。
『僕は悪者だから悪いことをする』…
子供って何て素直なのでしょうね。
でも、これは子供だけのお話ではないと師匠は言います。
「コイツがいるから幸せになれない」「家がめちゃくちゃにされる」「情けない」
息子さん、これを体現していると思いませんか?
カナカナちゃんさんも子供時代があったと思います。
カナカナちゃんさんがお父さんに対して「情けない」と思っていたのだとしたら、お父さんがカナカナちゃんさんに「俺を情けないと思う子供になれ」という呪縛をかけていた可能性は大いにあります。それをカナカナちゃんさんはちゃんと体現してきたという風にもとれますよね。
私にはね、お金を盗んだり、部屋をゴミだらけにしたりする息子さんの中にね「ほらね。俺はこんなにお母さんを困らせる子供なんだよ。どう?満足?」って声が聞こえてくるんですよね。
正直、目の前に彼がいたら「お母さんのせいにすんじゃねぇ!甘ったれが!」って、ビンタのひとつでも食らわせてやりたいところでもあるのですが(暴言をお許しください)、今日はカナカナちゃんさんが主役なので、そちらの視点からお話を進めますね。
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「主役」と言いましたが、 カナカナちゃんさんは今、人生の主役を息子さんやお父さんに明け渡してしまっていて、 カナカナちゃんさんは脇役になってしまっているように感じるんですよね。
主役がこうなったら、脇役の自分はこうなる。
主役がこうしてくれたら、脇役の自分もこうなれる。
まるで人生のコントローラーを他の誰かに奪われてしまっているようで、そんな生活はとっても苦しいと思います。
ですので、まずはコントローラーを自分の手に戻して、カナカナちゃんさんに、人生の主役に戻ってほしいのです。
私はですね、自らの経験で『世界は自分がつくっている』ということを本気で信じています。
だから、今の世界は自分が望んでつくり出したもので、自分が変われば世界も変わっていくと本気で思っています。
そうやって考えていくと、息子さんの行動は、先ほど言ったカナカナちゃんさんの潜在意識の体現をしているようにも思えませんか?
なので、 カナカナちゃんさんが息子さんを「情けない」と思えば思うほど、彼は情けない行動を起こしてくれると思います。 カナカナちゃんさんが自分を「毒親」だと思うならば、そうなっていくと思います。
信じがたくても苦しくても、まずそれを頭の隅に置くだけで、世界の変化のスイッチになると思います。
だからと言って、全部カナカナちゃんさんのせいだよと言いたいのでありません。
むしろ逆です。
「めちゃくちゃにされる」と思いながらの生活って、どんなに不安だったでしょう。
大黒柱のお父さんが信用できなくなるなんて、子供にとっては生死に関わる問題ですよね。
だから、よほど大変想いをされて過ごされてきたのだろうし、大人になっても「いつかめちゃくちゃになってしまうんじゃないか」という想いはどうしたって生まれてしまうものだと思います。
でもそれは、危機管理能力のようなもので、仕方のないこと。
それが何故、息子さんに向いてしまったのかは知る由はないのですが、でもある意味、その対象となる役目を果たしてくれているという風にも考えられるんですよね。
そして、そのことは息子さん自身ははわかっていないという…
そして、もしかしたらカナカナちゃんさんのお父さんも、誰かに対して何かの役目を果たすためだったかもしれない …
と、こんな話になるとキリがないのですが、ちょっと不思議な話をすると、人はそういう経験をするために、家族や人生に関わる人と役目を決めて、地球に生まれてくるという話もあったりします。
ちょっと話は飛んでしまいましたが、要するに「仕方ないよね」ってことなんです。
カナカナちゃんさんのせいでもなく、他の誰のせいでもなく、そうなる理由があったから、そうなっちゃったのよね。ってことです。
そうやって考えると、被害者も加害者もいない、フラットな視点が現れると思うんです。
今は、そんな風に簡単に切り替えて考えられないと思います。
それも当たり前のことですし、無理してそう考える必要もないと思います。
でも今日は、カナカナちゃんさんに違う視点というものを伝えたくて、敢えて書いています。
これは、正しい正しくないでもありません。
でもね、そうやって意識していくと、出てくる答えがあると思うんですよね。
それは、息子さんやお父さんに対して、強い想いがあるということ。
どうでもいい人だったら、そこまで苦しむ理由はないし、ただ見捨てて離れればいいだけの話。記憶から一切抹消すればいいだけの話。
でも、そんなに思考や感情に出てくるということは、それだけ息子さんやお父さんを自分の人生に介入させる覚悟がある証拠だと思うんですよね。
カナカナちゃんさんの中には、もう既にその覚悟はできていて、その覚悟をプラスにしていきたいから、今回ご相談をいただいたのだと思います。
憎しみは裏を返せば愛情です。
心配も期待も愛情。
今はピンと来ないかもしれませんが、もし信用できない気持ちや憎しみに苦しんでいたとしても、それは元を辿れば愛なので、それだけちょこっと憶えておいてください。
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最後に、現実的なお話を。
息子さんに対して、叱ったり警察を呼んだりできるということは、ある意味コミュニケーションがとれているということですよね。
そしてまだ、親の権威も喪失していない。
その場合、もしかすると逆に言えば、過干渉になっている可能性も考えられます。
因みに、自衛隊って自ら志願したのかな?
もし、不登校になってしまったことで、心配が倍増してしまい、彼をコントロールしようとしてしまっている自覚があるならば、うーん…ちょっとそれは少し控えた方がいいかもしれません。
結婚や出産の経験もなく、親子関係の専門家でもない私が言うのは気が引けますが、心配性&過干渉の母親を持つ子供の気持ちはよくわかるんです。
信用されていないのが一番腹立ちます。
心配されるとものすごく罪悪感を感じます。
必要以上の介入は、子供の自立の妨げになります。
罪悪感を抱えたままの自立は、後々厄介です。(そういう人がカウンセラーになったりします。笑)
ですのでおススメは、カナカナちゃんさんが信頼できる人に相談しながら、息子さんのことはあらまし放っておいて、カナカナちゃんさん自身は自分が楽しめること・夢中になれること・リフレッシュできることをすること。
お母さんが幸せだと子供は安心します。
子供の罪悪感も吹っ飛びます。
カナカナちゃんさん自身も心が軽くなってイライラも軽減されていくと思います。
ご主人のことが書かれていませんでしたが、ご主人との関係はいかがですか?
もし、カナカナちゃんさんの不安の種に、少しでもご主人との関係があるとすれば、そのあたりを見直してみるのもアリかなと思います。
それと、少し気になるのが、カナカナちゃんさんの ”お金” に対しての意識です。
そのあたりも不安や心配に繋がっていそうであれば、そこを見ていくのもいいかもしれません。
まずは自分。という視点でね (^-^)
そして19歳ってね、子供でも大人でもない、とても複雑で微妙なお年頃なんですよね。
私も人生で一番悩んだのって、19歳~20歳でした。
初めての職場で挫折を味わい、周りと比べたりして、自暴自棄な1年だったことを今でも苦々しく憶えています (;▽;)
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あとね、この際だから言っちゃいますが、私は学校なんて行かなくても人生にそれほど影響ないと思ってます。しかも、これからの時代は特に。(今はyoutubeで稼いで暮らしている子も信じられないくらいたくさんいますしね)
それと、カナカナちゃんさんの心配している ”めちゃくちゃ” ってどんなものでしょう?
最大級の ”めちゃくちゃ” を一度書き出してみて、どれくらい現実に近いか考えてみてはどうでしょう?
そして、その最大級の ”めちゃくちゃ” が起こった時の、自分の対処の方法も考えてみてください。
一度、全部受け入れてみて、その後の対策まで考えてみると、意外とラクになったりしませんか?
🐯
実際のお話を全部聞いたわけではないので、個人的主観のお話になってしまいますが、たくさんある考え方のひとつだと思っていただければ幸いです。
カナカナちゃんさんが人生の主役に戻れることを心から応援しています☆
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