自分を信頼して身を委ねてみるとゼロが怖くなくなる

とらこの所属する無料お悩み相談『ココロノマルシェ』より。
ビーさんのご相談に回答させていただきました。


人は誰でも両面性を持っていると思うのでこれが私だけではないのかも知れませんが、最近少し心配になったのでタイトルについて相談させてください。
上手く説明できませんが、ざっくりいうと心の中の私(A)はとてもネガティブで、Aの気分が変わらない内に、もうひとりの理性的な私(B)が色々動こうとします。
例としては簡単なものから掃除や生活のあらゆる事、勉強など、自律的な行動です。
仕事などになると他者や社会的なことが絡んでくることもあり、強制的に「やらなければならない」というスイッチが入るため自動的にBのモードになります。
しかし自律的な行動でAのペースに飲まれるとBは太刀打ち出来なくなり、1日中泥のように動けなくなるか、お酒を飲むか寝てしまいます。その時はとにかく、Aのペースに支配されたこの感情が抜けるのを待っている感じです。
朝起きて、Aの機嫌を取ろうとか、もしくはAの目が醒めない内に勉強を進めようなどとBが静かに動く感じで、上手く言えませんが「赤ちゃん(A)が寝ている間に家事を進める母親(B)」みたいな感じで自分が2人います。みなさんもそうかも知れないとは思うのですが、ただあまりにもAに対して”触らぬ神に祟りなし”のような扱いを無意識にし続けている自分が気になっております。
Aモードになると、消えたいというよりも”自分と世界を知覚している感覚自体が苦痛”になります。なので記憶をスキップしたいと強く思い、泥酔したり寝たりして、時間を感じる事を避けようとしがちです。
学生時代は俗に言う優等生で、ずっと他人軸で生きてきた事に数年前気づきました。鼻先に人参をぶらさげた馬のように生きていて、人参=自分の願望や夢だと思ってましたが、最近から実はそれが幻想だった/そもそもそれを叶えたい情熱自体がなかった(燃え尽き症候群)事に気づき、結構途方に暮れてます。仕事も辞めて、思い切って数ヶ月無職のままで休んでみたり、好きな事をしてみたのですが、気分も晴れず、心が休めません。自分と向き合っても心は「疲れた」としか言わず、もっと向き合おうとすると本当に疲れてしまいます(これを1年ほど行ってますがあまり改善してません)。たぶん、その「疲れた」と言っているのがAです。本当の本当にAを出してしまうと自分が壊れそうな気がします。感情の荒波を立てたくなくて色々な事を諦めがちです。
たぶん、何かに怒っています。自分に対してだと思いますが、幼少期に自傷行為をしたりずーっと自責していたので、これ以上自分を責めたくないです。やっとなんとか、色々な自分の部分を諦めたり手放したりして肯定したつもりだったのに、これ以上責めたら自分がゼロになって崩れそうです。
でももしかすると崩れそうなのにそれを無視して肯定しようとしてるのかもしれません。
どうすれば良いでしょうか(少しタイトルとずれた相談になってしまいました)。

ココロノマルシェ
https://cocoro-marche.com/archives/4817

ビーさんこんにちは。初めましてとらこです。
ご相談内容じっくり読ませていただきました。

もうなんかね、ビーさんを思い切り抱きしめてとにかくギューッとしたくなりましたよ。

タイトルとずれた相談じゃないですよー。
とってもよく理解できましたよー。

ご相談文を読んで、感じたことが主に2つあります。

ひとつは「何もしてないようでしているよ」ってこと。
もうひとつは「自分を許しましょ」ってことです。

確かに、ビーさんの中にAちゃんとBさんがいるというのは間違いではなくて、お互いに主張し合っている状態なのかもしれないなぁと思いました。

”ビーさん” というだけあって、ビーさんはBさん派なのかな?

ビーさんはAちゃんにどんな印象をもっていますか?嫌い?

たぶんきっと、Aちゃんは感情(心)でBさんは思考なのだと思います。
もちろんどっちもビーさんです。

だけど、ビーさんの中のBさんは、Aちゃんを見たくないと思ってしまってるのだと思うんですよね。

たぶんその理由はAちゃんはダメだと思っているからだと思います。

Aちゃんモードのときは、動けなくなって眠ってしまうとのことですが、確かに自律的なBさんにとったらAちゃんてダメダメモード全開に見えちゃいますよね。部屋は散らかるだろうし勉強も全く進まないし、たぶん人に見せられないようなボッサボサのくったくたなお姿なんだろうと思います(自分を投影してます。違ったらすみません。)

Aちゃんモードの時に発動する ”自分と世界を知覚している感覚自体が苦痛” というのは「Aちゃんを感じたくない」ということですよね。

過去の出来事についてあまり語られていなかったですが、それだけAちゃん(心)が苦しい思いを経験したのだろうとお察しします。もう二度と同じ気持ちを感じたくないから、そこに触れないために「感じさせない」という方法を選んできたのだと思います。

そんなときにBさんモードが発動するのだと思うのですね。
でも、相容れない2人だから、手に手を取ってというのはなかなか簡単なことではないはずです。お互いの意思や主張もあるし歩幅を合わせていくのも大変だと思います。

その仲介役となっているビーさんですから、そりゃ疲れるししんどいし泥酔して寝ちゃいたくなるはずですよね。無心で仕事をこなしたり、泥のように寝たりお酒を飲んでみたりして、心も頭も何も動かさない状態がいちばんラクなのも確かなことです。

「疲れた」と言っているのは、本当はビーさんなのかもしれないですね。

でもね、そんな手を焼かせているAちゃんて実はものすごい偉業を成し遂げてるって、ご存じでした?

Bさんが外側で燃え上がらせている余分なエネルギーに対して、Aちゃんは内側で一生懸命に火消しにまわってくれているんです。

思考しない(お酒を飲む)・動かない・眠る
こうして、必要以上に働き過ぎているエネルギーを鎮めてくれているのだと思います。
ビーさんを強制的にお休みさせてくれているのですね。

特に眠ることっていうのは、人が回復するための一番の特効薬だと私は思っています。眠っている時間というのは潜在能力がいちばん輝ける舞台ですから☆彡 潜在意識のパワーというのは本当に計り知れなくって、絡み合った感情や思考をクリアにしてくれたり、自分が思っている1,000倍以上の回復能力を発揮してくれちゃうんですよね。病気やケガが自然治癒してしまうのも、肉体が潜在意識と繋がっているからなんだと思います。

ビーさんも無意識でそれをわかっているのだと思いますよ(^^)

ですので、Aちゃんは何もしないダメな子だと思ってしまっているかもしれませんが、実は真逆で、めちゃくちゃ働いてくれているってことに気付いて欲しいなぁと思います。

そして、それだけビーさんは今 ”思考しない(お酒を飲む)・動かない・眠る” を必要としているということにも。

そうやって考えてみると、もしかしたら無職のままで休んでいた頃って、実は休んでなかったのかもしれないですね。

師匠の新刊『今日こそ自分を甘やかす』のP146にこんなことが書かれています。


「あなたはほんとハードワークしていますよね?」とお伝えしたのですが、彼女は「いえ、全然忙しくないんです。残業も休日出勤もほとんどないし、在宅勤務も自由にできるので」と困惑した表情でおっしゃっていました。
私は「いやいや、頭の中がね」とお伝えした後に、こんな話をさせていただきました。
「確かに実働時間は短いかもしれませんが、常に頭の中は忙しく動いていますよね?仕事から帰った後も一人反省会を開きつつ、家事もきちんとされているようで心が休まる暇なんてないんじゃないでしょうか?と。

どうでしょう?
無職のお休み期間中、こんな風に頭を忙しくしていませんでしたか?

だとしたら、もちろん心は休まるはずもないですよね。
だから「休んでも無駄だった」と考えていたならば「休めてなかった!てへ♡」とちょっと思考を変えてみてくださいね*

そもそも、お休みなんですから、自分と向き合わなくたっていーんですよ。
”向き合う” ってよく言いますが、決して過去を振り返るとか感情を掘り下げるとか、それだけを意味するものではないと私は思うんですよね。
何のためにやるかって自分がラクに生きれたり幸せになるためですよね。
だから、何もしないで1日過ごすことも寝ることも、ちゃんと自分と向き合っている証拠。
なので、過去を振り返るとか感情を掘り下げるとかは、自分が「あ、今やってみよ!」って思った時にやってみたらいーんだと私は思います(·∀·)

それをまず大前提として、ここでちょっと頭の体操みたいなお話をしますね。
気が進めば読んでもらえればと思います(^-^)

ビーさんはAちゃんが赤ちゃんで、Bさんはお母さんだと言っていましたね。

でもそれって、実は逆のパターンの可能性も考えられるなって思ったのです。

私も初めは、辛い経験をしたAちゃんのことはそっとしておいてあげて、その分Bさんが孤軍奮闘してきたのだろうなと思いました。「Aちゃんを見たくない」の言い方を変えれば、BさんがAちゃんをずっと守ってあげてきたのだという風にも考えていました。

だけど書いてるうちに、AちゃんもBさんを必死に守ってきたんじゃないかって思ったのです。
頑張り過ぎているBさんを一生懸命に止めようとしてきたのではと。

ぶっちゃけて言うとご相談文を読んで、ビーさんて自分にとーっても厳しい人だと思ったんですよね。

ビーさんはこれまで、何か問題事が起きても「こんなことでへこたれちゃダメだ。周りに迷惑をかけてしまう。それに私より大変な人はもっといるはずだ。こんなことで悩んじゃダメだ。」「こんなことで誰かを責めてはダメだ。みんな同じように悩んだりしてるんだ。自分だけ苦しんでると思っちゃダメだ。」

そんな風に思うことが多かったのではないですか?

たぶんそれは、Bさんの習慣なんですよね。
Aちゃんを表舞台に立たせないための習慣。Aちゃんを守るための習慣。
感情を溢れさせないように。自分を傷付けないように。

そんなの大変に決まっていますよね。しんどいはずです。

そしてもしかしたら、Aちゃんはそれをずっとずっと前から知っていたのかもしれません。
今Bさんは、Aちゃんが暴走しないように制止している状態だと思うのですが、もしかしたら暴走しているのはBさんかもしれないです。
だから、Bさんを休ませてあげるために、いよいよAちゃんが動き出したのではないでしょうか?

Bさん(お母さん)を守るためにね。

Bさんだって、きっといっぱいいっぱい言い分はあると思うんです。

頑張らなければならなかった理由だってあるし、他人軸になるしかなかった理由だってある。
Aちゃんを守るために必死で頑張ってきたんだし、休む暇なんてなかった。

それも全部、Aちゃんはわかっているのだと思います。

たぶんビーさんもBさんの限界に気付いて「これ以上自分を責めたくない」と心に決めたと思うのですが、たぶんきっと、もっともっともっともっともーっと甘やかしちゃっていいんだと思います。

それって決してAちゃん(赤ちゃん)を思い切り出しちゃえ!ってことではなくて、どちらかと言うと ”Bさんを甘やかしてあげる” に近いのかもしれません( ¨̮ )

ちなみに、先ほどご紹介した師匠の本は、自分に厳しすぎる人に捧げられたものでして、特に ”自分に厳しすぎると気付いていない人たち” のための本だと私は思っています。

ビーさんも、自分に厳しすぎることにまだまだ気付いていないのではないでしょうか。

>>ずっと他人軸で生きてきた事に数年前気づきました。
>>人参=自分の願望や夢だと思ってましたが、最近から実はそれが幻想だった

こんな風に書いてくれましたね。

自分が一生懸命追い求めていたものが、全て幻想だったなんて天と地がひっくり返るくらいの衝撃だったと思います。燃え尽き症候群になってしまうのも、そらもちろんのことで、何をしたらいいかどう生きて行ったらいいか分からなくなってしまったと思います。

だけどね、はっきり言っちゃいましょう。

そもそもぜんぶ幻想なんです。

例えば恋愛や結婚もそうです。
どんなに愛して愛して尽くしていた相手でも、突然サーっと冷めてしまったりすることありますよね?
または、小学生の頃好きだった男の子も、時が変われば気持ちも変わって、他の男性に心を奪われてしまうなんてことは日常茶飯事だと思います。

ファッションや音楽などの時代の流行もそうだし、SNSだって、mixi → Facebook → Instagram → TickTock ともう次から次へと。どんどん変わっていく社会情勢や法律なんかもそうだと思います。

時代に合わせて人が価値を与えるように、願望や夢もその時の自分がそれに価値を与えているから重要なものになるんですね。

決してビーさんの抱いていた願望や夢を否定しているわけではありません。

ただ気付いて欲しいのは「幻想だった」ということに気付いたのは、ビーさんの価値観が変わっただけということ。

ということは、既に新しい価値観の世界に一歩踏み出しているということ。
自分にとって不要な価値観を手放している最中だということ。
何もかもなくなったわけではなくて、新しいスタートを切っているということ
です。

>>自分が壊れそう
>>崩れそう

こんな風にも書かれてありましたが、私にはビーさんはちゃんと自分の意思で今までの価値観を壊していっているんじゃないかなと、前向きに捉えています。

>>これ以上責めたら自分がゼロになって崩れそう

と仰るビーさんだから、たぶん自分の価値がゼロになってしまうことを、最も恐れているんじゃないかなぁと思うのですが、さっき言ったように価値というのも幻想のひとつなんですよね。同じ『ゼロ』でも考え方を変えれば全く違うものになります。

言ってしまえば「自分があると思えばあるし、ないと思えばない」そういうものだと思うのです。

もし「ない」と感じてしまうのだとしたら、きっとその奥にあるものがAちゃんとBさんが共有しているパンドラの箱なのだと思います。

なので、その箱を開けてみると意外と解決は早いのかもしれません。
もちろんビーさんがそれを許可できるタイミングでね。

ちなみに私はここ数年、様々なパンドラの箱を開けてみました。
何か参考になるかもしれないので、1年ほど前に始めた私のブログの最初の記事をご紹介させていただきますね。パンドラの箱を開けるきっかけになったお話(?)だと思います。

これを書いてからどんどん自動で癒しが始まった気がします。
そして、どんどん私の中のAちゃんが声を上げるようになりました。

Aちゃんの声が聴こえるようになったのは、師匠の元でカウンセラーの勉強を始めてからなのですが、よくよく思えば結構長い歴史をつくっていて、20代30代の頃なんかはとにかく何かしていないとダメで、無職でいると発狂寸前になっていました。何もないと自分が空っぽ…それこそゼロになってしまったように感じていました。

なので、ビーさんの気持ちがよくわかるのです。

このブログにも書いたのですが、ポイントは3つあります。

白旗を挙げる
気が進むことしかしない

・自分を責めない

自分を責めていない時ってね、しんどくないんですよ。

だから、苦しく感じている間は、まだまだ自分を責めてしまっているのだと思います。

ビーさん、まだまだイケますよ。まだまだ甘やかしてOKです。

自分を責めているなと感じても、自分を責めない。
気が進まないことをしちゃっても、自分を責めない。
Aちゃんが暴走しても、責めない。
Bさんが暴走しても、責めない。

ゆだねるゆだねる。

自分を許してあげる。

ひたすら自分を許してあげる。

これをしばらく続けているとね。自然と出て来ちゃうと思います。

猛烈な怒りの感情が。

でもそれは、うまく進んでいる証拠です(^-^)

そんなときも、自分を責めない。

ゆだねるゆだねる。

自分を許してあげる。

ひたすら自分を許してあげる。

そうしていくとね、私のように自動で癒しが始まっていくと思います。

うるさかったAちゃんやBさんの声も、だんだん静かになっていきます。
そして、どんどん2人が混ざり合っていくと思います。

そして気付いたら自ら動き出したくなっていくはずです。
やる気も戻ってきます。

少し時間はかかるかもしれませんが必ずそんな時がやって来ますので、それまで、ただひたすら全ての自分を許してあげてください。

何もしなくても見えないところでちゃんと何かしているから大丈夫です(^-^)

イラスト:てがきですのBさん

🐯

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