やっぱり心理の世界も空(くう)の世界には適わない

突如現れた空前のマイムーブくう!!
空だけに!!

いったん火がつくと止まらない私の探求心。
そこで見つけたのがNHKさんの「100分de名著」

100分de名著 般若心経 第1回 最強の262文字 -NHKオンデマンド
わずか262文字に大乗仏教のエッセンスを凝縮した「般若心経」。現在広く用いられているのは、仏典を求めてインドに赴いた唐の玄奘三蔵の訳によるものだ。玄奘三蔵は膨大な経典を翻訳したが、「般若心経」の翻訳にあたって工夫したのが、読経したときの「音の響き」だった。なぜ玄奘三蔵は、音を重要視したのだろうか?第1回では「般若心経」...

これは最高に面白かった!

まずおさらいですが、般若心経とはインドから伝来した経典で、伝えたのは玄奘三蔵という中国のお坊さんだそうです。ちなみに玄奘三蔵とはあの『西遊記』の三蔵法師なんだって!知ってました?

そもそも西遊記が中国のお話だとすら知らなかった私の学のなさよ…(*꒦ິ³꒦ີ)

番組ゲストの佐々木閑教授は般若心経について、『般若心経の作者は、釈迦の死から五百年以上たって現れた「大乗仏教」という新しい宗教運動を信奉する人たちの中にいます。般若心経が述べていることは必ずしも釈迦の考えではありません。それはむしろ「釈迦の時代の教えを否定することによって、釈迦を超えようとしている経典」なのです。私が言いたいのは、「般若心経は、釈迦自身の教えとは違う別の道をわれわれに教えている」という事実です。般若心経には般若心経独自の価値がある、ということを申し上げたいのです。』と述べています。(番組サイトより)

そして、様々なお国で般若心経は人気なのだけれど、どの国よりも日本の人気はものすごいんだって。

たぶんきっと、それは『くう』の思想が日本人に合っているからなんじゃないかなぁと、昨日今日の知識でとらこが述べています。

ちなみに『くう』については、こちらに書いています。ご興味があれば☆

番組の中でとても興味深かったのが五蘊ごうんについての解釈。
五蘊というのは仏教で教えられる ”わたし” を構成するの5つの材料のこと。

その5つとは中国語で表すと しきじゅそうぎょうしき であり、色は物質的存在。その他の4つは精神的作用を示すそうです。Wikipediaさんの力を借りるとこんな感じ。


1)色・・・ 形あるもの、絶えず変化しやがて消滅するもの
2)受・・・ 感受作用、肉体的・生理的な感覚
3)想・・・ 表象作用、概念的な事柄の認識
4)行・・・ 意志作用、意志形成力
5)識・・・ 認識作用、区別して知るもの

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E8%98%8A

これを、量子催眠カウンセラーとして(ビシッ!)私なりの解釈で考えてみたよ。

色とは、まぁいわゆるモノ(物体・個体)のことですね。

最初にビビッと感じるもの。インスピレーションとか「痛いっ」とか、生理的に感じる感覚もそう。

最初にビビッと感じたものを、どう受け取るか。
心理学的にはここが重要ポイントな気がする。下手に思考が介入してきて本当に感じたものを隠しちゃう場合がある。ここでいかに素直に受け取れるかが大事。

催眠やセラピーでは、ここを扱うことが多い気がする。
素直に受け取れなかったが故、本心がここに残ってしまって問題が起きることがあるので、催眠ではここに戻って「本心で受け取り直す」みたいなことをするんだと思う。

「想」で受け取ったものに対しての意識や行動になるから、やっぱり「想」の時に素直になっていないと、自分の意に反した行動を起こしてしまいがち。

逆に「想」で素直になれていると、前向きなエネルギーが前向きな未来を後押ししてくれる。

「行」によって出た結果が、自分図書館に格納される。
ここで ”失敗” や ”トラウマ” のラベルを貼ってしまうと、失敗本、トラウマ本が作成されてしまう。この図書館には、長い人生足繫く通うことになるので、できれば「成功本」や「愛の本」をたくさん量産していきたいところ。

と、仏教では↑こんな感じで ”わたし” が構成されているというのだそうです。

だけど、これらはぜーんぶ無しよ♡ というのが、釈迦を超えようとしている般若心経の教えなのだそうです。

結構時間かかったんだけどなぁ・・・(○ٹ○)

正式に言うと「無しよ♡」ではなくて「あるかもしんないけど気にすんなよ♡」ってことみたいです。

何故なら、しきじゅそうぎょうしき は絶対じゃないから。
肉体(色)はいつか消えてなくなるものだし、感情(受)やイメージ(想)もその時々によって感じ方は変わるし、それによって行動(行)や記憶(識)も変わる。

番組では、こんな面白い例えが伝えられていました。

『こにある赤い本。でも猫にとっては本ではなく赤と白の集まり。つまり本と言うのはあなたの経験や知識に基づいてあなたの心がそう決めているだけで、本と言う実体は実在しないのです。今あなたの目に赤い本として映っているのは光と目の前のもの、そして受け取るあなたの目の感覚器官の一瞬の関わり合いの中に生まれた、偶然の産物なのです。』

『あなたの体も心の働きも、すべてはくう。幻なのです。』

しょーっ!しびれるーぅ(♥▽♥)!!
いつか何処かで言ってみたいセリフぅー!

大失態を犯した後、取引先の社長さんに言ってみたーい♥(殺される)

そしてこの後、佐々木閑先生はこんな風に仰っていました。

私たちは約束事として特定の概念をつくり上げて、その関係性で世界をみているけれど、表向きのものだけであって本質のものではないというわけです。
概念にとらわれた生活をしていると、自分が決めたのではない他人が決めた概念で操られて違った行動をとる。違った判断をする危険性があります。同じものがあるにしても「これがこうである」と決めつけて言うことには必ずそこには間違いが入ってくるわけです。

空というものをしっかりと理解することで、普段の私たちのものの見方を凄く速いスピードで180度パッと転換することができる。

たぶんきっとこれが「3次元を超えていけ」ということなんだと思います。(そうなのか?)

今すぐ3次元を超えるなんてことは難しいかもしれませんが、このお話って心理学やカウンセリングにも通ずるところがあると思うんですよね。

他人が決めた概念で操られて違った行動をとる。

すなわち ”自分軸は大事だよ” ってことにも繋がると思うのです。

最終的に「無しよ♡」にされちゃったけど、特に「想」の感じる・受け取るの工程で他人から受け継いだ概念を持ってきてしまうと、本来の自分で生きられなくなる場合がありますよね。

「本当は嫌だけど嫌われたくないから」「本当はしんどいけど迷惑かけたくないから」そんな理由で、自分に無理して周りに合わせすぎてしまうと、体に不調を来たしたり問題が起こったりします。何より生きづらくなるよね。

さらにこのヒエラルキーの社会。「周りのみんながそうしているから」「それがルールだから」そんな理由で苦しんでいる人も多くいるんじゃないかなって感じます。

先輩 ⇔ 後輩、上司 ⇔ 部下、先生 ⇔ 生徒、親 ⇔ 子、有名人 ⇔ 一般人、富裕層 ⇔ 貧困層・・・

そんな陰と陽みたいな縦社会が当たり前になっている世の中だけれど、それもただの概念のひとつなんですよね。私は縦の世界はあんまり好きではないので、180度ぐるっと変わって横の世界になっていったらいいなぁなんて思います。

ま、横の世界も概念のひとつなんだけどね(๏㉨๏)

それに、心理学では「人は物事を自分の見たいように見る」と言われています。要するに自分のフィルダーをかけて世界を見ているということですね。

だから、もしも世界や未来が今は真っ暗に見えていても、実はフィルターを外したら全然違う世界が拡がっているってこと( ¨̮ ) 赤い本のように、自分の経験や知識に基づいて自分の心がそう決めているわけなんですね。

ま、どれも概念のひとつなんだけどね(๏㉨๏)

縦も横も真っ暗もすべては空。幻なのですね~。

コメント

タイトルとURLをコピーしました