確信したいから、もがいて迷うのです。

またもおひさしブリーフな投稿になってしまいました。
とらこ44歳元気いっぱいです!

最近ある闇の団体に入隊いたしまして、夜な夜な楽しい儀式を行っています。というのはもちろん半分ウソで、読んだ本とか映画とか何でもいいから感じたことをアウトプットしちゃおうぜ!という心にも体にも優しく健全な会です。

そんなわけで、今回わたくしがチョイスした本はこちら↓

『確信する脳~「知っている」とはどういうことか』
著者:ロバート・A・バートン(アメリカの医学博士。神経学専門)
人はなぜ自分は正しいと信じ込むのか? 記憶違いから幻覚・幻聴、プラセボ効果、デジャヴュ、共感覚、神秘体験まで――意識と感覚をめぐる謎のあいだを縦横無尽に駆けまわる知的冒険の書。

実のところ、まだ2章までしか読んでいないのだけど、今回のアウトプット会では第13章の「信仰」を選んでみました。理由はこの一文に妙に心惹かれてしまったから。

意味感や目的を失ったときは、必ずと言っていいほど自分の不快な気持ちに気付く。目的感はときおり自分勝手に何処かへ行ってしまうクセのある旅の道連れのようなものであり、私たちはこの道連れと共に人生を旅している。

「確信する脳」P223より

「目的感は自分勝手な旅の道連れ」…すごくよくわかる上になんかカッコいいじゃない。

ちなみに本の中には「目的感」の他に「信仰感」「既知感」「意味感」があり、これらは共通している。そしてそれらは動機として働くと同時に報酬となる。と書かれています。

高性能アンドロイドの私たちには『脳』というハードディスクが与えられていて、ドーパミンとかオキシトシンとかの脳内ホルモンという報酬を活力に変えて活動していると思うんですね。本にある通り「目的感・信仰感・既知感・意味感」というのは動機として働くと同時に報酬となっているというのもわかる気がします。その報酬というのが、達成感だったり安心感だったりする。すなわちドーパミンだったりオキシトシンだったり。

余談ですが、自分が『スマホ脳(=ドーパミン中毒)』に侵されていたことに気付いて、無性に脳に興味が湧き始め、図書館で脳のコーナーをうろうろしていたらこの本に出会ったといういきさつがあります(^^;

でも私、この本のタイトルの「確信している」という感覚って一体何なんだろう?ってずっと疑問というか知りたい謎なんですよね。確信している・わかっている・信じている。そんな時って脳内でどんなことが行われているのか。なぜ人によって信じる対象が変わるのか。なぜ確信が確信ではない時に変わるのか。

それは私自身が「確信したい」と思っているからなのかもしれません。裏を返すと「確信感がない」「確信感が持続しない」ってことになるのかな。これは本当?これは本当?を繰り返しながら様々な場所を転々としているような気もするのです。その場所こそ「目的感」なのかも…。

以前の生き方は「問題解決」が目的そのものだったような気がします。選択肢がひとつだったから、ある意味それはそれでラクだったのかもしれません。だけれどおかげさまで、そういった目的に多くの時間を費やすことは無くなりました。自分の時間や人生に余白ができたことはとても幸せに感じます。これからの私はその空いた余白に何を描いていくのだろう。何を描きたいのだろう。そんなことを考える時間も多くなりました。問題解決を目的としない世界は思った以上に広大でした。

世の中には、突如その広大な世界にポンと投げ出された人がたっくさんいると思うんです。誰かとの別れであったり、夢を諦めるだったり、何かの事情で当たり前の日常が当たり前でなくなったり。コロナ禍なんて私たちの個々の人生観を変えざるを得ない出来事だったのではないかな。ある意味「目的感」の反対は「喪失感」なのかもしれないなんて、ふと思いました。

すごいタイミングで公開された『君たちはどう生きるか』。そのタイトルは、時々私の頭の中を駆け巡ります。私はどう生きるか。スマホに依存して一時のドーパミンに頼って生きていくので良いのか。笑

もしかすると、広大な世界の中で生きながらドーパミンが満たされている時はオキシトシンに憧れて、オキシトシンに満たされるとドーパミンが欲しくなって…その繰り返しが、これは本当?これは本当?になっているのではなかろうか。脳内ホルモンに振り回されて結局、永遠と隣の芝生が青く見える状態なのではなかろうか。

だから「これだ!」と確信している人が羨ましいのです。迷いがなく生き方も生活もシンプルでスマートでカッコいい。また、量子力学では「観測すると波(よくわからないエネルギー?)は粒(わかりやすいエネルギー?)になる」と言われていて「一点集中すると現象化が強まる」という説もあり(科学的根拠は今のところ曖昧らしい)、確かにひとつの確信をもって突き進んでいる人はしっかりとカタチにしているし、すごい勢いでシンクロニシティを起こしたりしている。この現象世界では確信や目的意識というものは魔法に変わるのかもしれません。

私自身も時々「これだ!」と確信に近い感覚が起きて夢中になる時もあったりします。その時は迷いはなく盲信&猛進!シンクロも起こったりする…でも突然、ふと一点集中が冷めてしまう時がくるんですよね。本書の「目的感はときおり自分勝手に何処かへ行ってしまう」をまんま体感するのです。自分でも怖くなるくらいです。

夜会でアウトプットしながら、目的感が何処かへ行ってしまうんじゃなくて私自身が目的感から逃げているのかもしれない…なんてことが頭をよぎりました。そして最終的にアウトプットの夜会では、私自身の結論として『迷いたいのだ』と発表しました。この不完全でどうしようもない人間を楽しんでいるのだ。それでいーのだ。

そしてこの後、自己欺瞞というテーマについて話が盛り上がるのでした。笑


自己欺瞞とは・・・
自分で自分の心をあざむくこと。自分の良心や本心に反しているのを知りながら、それを自分に対して無理に正当化すること。

goo辞書

うーむ!胸が痛いぞ(⊙︿⊙)
でも自己欺瞞だ!と自分を責めるのは絶対しちゃいけない。自己欺瞞が必要な時もある。人間だもの。でもそれを繰り返してはいけない。自己欺瞞でつくられた人生を生きることになる。それはきっと嘘の人生だと思う。

実は私の中で最近密かなテーマがあって、それは『本当のわたしに出会うこと』。夜会メンバーに教えてもらった本(無意識を鍛えるby梯谷幸司)に書かれていたのがキッカケです。また、タイ旅行に行った夜会のボスには「本当のわたしに出会う」という願い事をリクエストし、ピンクのゾウさんに伝えてもらいました。そして自己欺瞞と向き合う夜がやってきた。やっぱり繋がっていくんだなぁと感慨深いです。

嘘の人生じゃなくて、本当のわたしの人生を歩みたい。
確信したい。信じたい。そしてそれをしっかりと感じたい。

私がこの本を選んだ本当の理由がわかってきました(^^)

実はこの記事をちょこちょこ書き始めてから数週間経つのですが、途中で、エックハルト・トールさんというドイツの作家さんの言葉に出会い、突如答えがやってきてしまいました(°д°)!

スマホ依存も悪くことばかりではないのだ。笑


あなたの人生には内なる目的と外部的な目的とがある。外部的な目的は時とともに変わり得る。人によっても大きく違う。
内なる目的を見出してそれと調和した生き方をすること。それが外部的な目的達成の土台だ。真の成功の基盤である。
この調和がなくても、努力や苦闘、断固たる決意、この上ない勤勉、あるいは狡猾さによってある種の目標を達成することはできるだろう。だがそこに喜びはないし、結局はなんらかの形の苦しみにつながる。

https://www.youtube.com/watch?v=pRdRlg2JC2g

私がこれは本当?これは本当?を繰り返しながら目的感を探し彷徨ってしまうのは、内なる目的と外部的な目的とが一致していなかったからだったようです。

「これは本当?」は、外部的目的だけを目指して進んでいる私に対する内なる目的からのメッセージだったのですね。エゴで行動をしている時に「なぜそれをやるのか?」という声が邪魔してくる理由とも合致しました。

逆に、内なる目的を探している私に対して外部的な目的が囁いている時もあったのかもしれません。内なる目的は目に見えない上に難解な迷路のような仕掛けをしてくるから、目に見えてわかりやすい外部的目的によるハニートラップに何度もひっかかってしまうんだなぁ。「こっちの水はあ~まいぞ~♡」

『君たちはどう生きるか』と『君たちはなぜ生きるのか』は表裏一体。どっちが欠けても本当の人生じゃない。両方が調和して握手して仲良く手を取り合いながら生きていくことが、本当のわたし。本当の人生。本当の目的感。

これからしばらくは、内なる自分との対話を続けていくことになりそうです☆

内なる目的&外部的目的と脳との関係性は詳しく知らないけれど、そこの調和がとれると、ドーパミン・オキシトシン・セロトニンなどなどの脳内ホルモンちゃん達も元気に正常に活動してくれるような気がします!

アウトプットでは「今できることをやる」というもうひとつの結論にも達しました。迷いの中でもがきながら目の前のことを淡々とやっていく。無理に進むでもなく待つでもない方法。迷いもがきながら、ただ生きて日常を営むだけでいい。そうすれば光が差す時が必ずやってくる。そうやってひとつひとつ確信を積み重ねていく。

そう考えると、ずっとそうしてきたしこれからもそうしていくんですよね。それはきっと私のような、決して器用ではない人はみんなそうなんだと思います(·∀·)

確信するとはどういうことか?
脳のメカニズムについては本書を読み進めていきながら学んでいきたいと思いますが、私が目的感を確信するためには、迷いもがきながら内なるわたしを見つめていくことが大切なんだとわかりました。

久々のブログでしたが、アウトプットするってやっぱりいいですね。
これからまた書いていきたいと思います(゚▽゚)

アウトプットの夜会の皆様、ありがとうございました~!!

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